沼のはずれでつつましく

お芝居の感想 2.5とか

2019 2月 鍋リマインダー

 戦国鍋セレクションの放送が終わってたなんて。TwitterのTL遡るまで完全に頭から抜けてましたわ。次回の放送は信蘭の回だとか?!ほぎゃー!!!見なくちゃ!!

 時間を遡って2019年2月。なんやかんやいいつつ麻薬のように義伝のOPは繰り返し見て、その流れで出てきた動画が戦国鍋「信長と蘭丸」の数々でした。
 映画とうらぶの時点で先人からのプレゼンがあったので「ほうほうこれが」と見てみたらふわわわわわわなんて可愛い!!!!好き!!9年前の拡樹さんもうつくしい!!!!
 もともと、誰かと誰かが結ばれるまでを描くものより、既に付き合ってるふたりがイチャイチャしたりケンカしたり周りを振り回すラブコメが大好きなので。そういう意味でもどストライク。ケンカしたあとの歌コーナーで信長が一生懸命にお蘭くんのご機嫌とろうとしながら踊ってる様も最高でした。
 しかもその時ちょうど地元サンテレビで鍋の再放送してまして、しかもしかもチャンネル合わせたらちょうど信蘭出ている時期でね!奇跡!!!
 聞けばその頃好きだったって人も多くて、私の知り合い結構な人数敦盛2011を歌えることが判明しました。
 来週は日本博のセレモニーもあるし、絶対忘れず見なくては!

 もうひとつ。その頃の拡樹さんが仮面ライダーにも出演していたと聞いて、ディケイドも後追い。つかこれ当時見てたわ。覚えてる。剣本編は見てなかったけどディケイドのブレイド編はおもしろーいつって見てたわ。空回りする若い子の役、今から見ると新鮮でした。

 過去作追っても追っても追いつかないね。こわいもの見たさ(失礼)で風魔の小次郎とかグリーンウッドとか、機会があれば見てみたいんだけどな。

世界は優しい者に優しい

 カフカさん2回目見てきました!特典は紫のほうの付箋。グッズ等の再入荷は見られず。(入荷してまた売り切れたのかもしれない)よく考えれば休日だったんだし大阪の劇場へ遠征すればよかったんだね。パン屋さんの衣装も見れたのに。うかつ。

 カフカさん、いろいろ好きなところがありますがまずはSNS回の絶望。
「人に認められなければ自信が持てない、だったらそんな自信など要らない」
「僕は何年も書き続けたものが日の目を見ない、そんな不遇を嘆き絶望する側の人間なんだ。そしてそんな僕を僕が承認できれば満足なんだ!」
 ああまったくもってカフカさんの言う通り。胆に銘じたい名言です。私が私を承認する!

 そして見れば見るほど大好きになる大家さん。劇場版おまけ映像でのコメント、「まあ『愛をこめて』は私の妄想なんだけど」のとこの流れるような間が大好き。大好き…というか、つい自己投影したくなるというか。

 あとは仲間達の優しさが爆発するキャンプ回がいいですね。つぐみの「店長めっちゃキレイっす」にすべてが集約されている。
 パン屋さんの面子や喫茶店の人達がカフカさんに限らずへんなひとを「そういうひとだし」って自然に扱ってることが見ていてとても安心します。優しい世界なんだけど実は優しいのは世界だけじゃなく、カフカさん自身も絶望しながらも孤独を好むわけではないという。彼も世界に対して開かれてるからこその優しさなのかもなって。
 だってバイト仲間とのバーベキューに参加するんやでカフカさん。すごない?
 そんな中、カフカさんの絶望を前にしてもなお自分を曲げなかった人がいるのもいい。婚活回の人強かったw

 6話のドラマを集中して見てみて、そういえば…と「虫籠の錠前」もまとめて見たくなってきました。あれもこんな風なイベント上映があればよかったのに。(知らないだけであったのかな?)

2019 1/22 義伝の記憶

 さて映画刀剣乱舞の「次」
 鈴木拡樹さんの三日月宗近が好き!となれば、次に見るのは当然舞台刀剣乱舞ですわな。
 折しも映画公開記念、ふと見たらCSで放送してるじゃありませんか。よろこび勇んで初めて見た刀ステが「義伝 暁の独眼竜」でした。シリーズ2作目のようだけどいいよね、なんでもいいから早く見たい~!ってね。
 結果としてこの作品が、当時はぜんぜん合わなかったのでした。「え…?」「あれ…?」(ぽかーん…)

 いやいやもちろん、舞台で上演された演劇を映像だけ見て判断するのはまるで筋違いとわかってますとも。そこはさすがに観劇未経験だった1年前でもわきまえてましたとも。
 そうは言っても合わなかったのは事実。だけど鈴木さんの三日月をもっと見たいという欲も現実。「なんだこれ~なんなのこれ~」とぶつぶつ言いつつ、数日後に届いた虚伝初演とかわりばんこに見る日々がしばらく続きました。「いやなら見るな」は正論だけども、だって見たかったんですもん。
 それならそれで一体何が気になったのか。まあ今考えれば完全に理解力と基礎知識の不足でお恥ずかしい限りなんですけど、反省をこめて考えました。今では楽しく見てます。ええ。

 ・時系列、場面の転換についていけない
 はい!いきなりアホ丸出し~。でも実際わかってなくて(わかってないことにも気づかなかった)クライマックスの戦場から始まり、日を遡って事の発端を説明している…という構造がまったく読み取れていなかったのです。ここをようやく理解したのは夏に戯曲を読んだ時。わかってしまえばどうしてわからなかったのかわからないくらい基本的なことで「あ~~~~~!あー!あああああああ!」って手を叩きました。三日月だって言ってたのにね。事の次第を語るとするか、って。
 でもほら、複雑といえば複雑な作りじゃないですかあのお話。伊達の歴史という主物語と同時に本丸では山姥切と小夜の物語を進めて、さらに歌仙と大倶利伽羅に起きた出来事を伊達と細川の縁にからめて描くというね。

 あっ、あーそうか!
 義伝の気になるところその2は
・武将パートにまったく感情移入できない
 だったんですけど、これはそうか、歌仙と大倶利伽羅という刀剣男士を描く為の装置だったのか。なおかつ黒い甲冑という今後も戦うことになる敵を生み出すことにも使ってる。よくできた話だったんだ!そうかー!えうれか!

 や、だってだって、刀剣男士を見たいのに伊達政宗の葛藤を延々見せられるのこれどうなん?て思ってたんですよ。これが本能寺の信長ならわかるんです。不動であれ宗三であれもともと信長にこだわってるところも属性のひとつですやん?彼らが「信長とは何か」悩む姿は納得するんだけど伊達政宗。彼の葛藤は男士の葛藤ではなくね?て思って。
 でもそうか。
 やっと今納得いったかもしれない。

 さらに次
・日常パートも笑えない
 どないやねん!!!もう見るなや!!
 って、そこは自分でも思うわごめん。
 これはもう完全に刀剣乱舞の知識不足でした。知識以上に足りなかったのは愛?その時はまだ三日月以外に思い入れのある男士もなくて、姿と名前は知ってるって程度。誰と誰にどんな縁があって、どんな性格で…とかほとんど把握できてないのに彼らがきゃっきゃしてても乗れんわそら。映画はつくづく初見に優しくできてたんだなあ。
 一方舞台は理解の深さで殴ってきてたのだ。

 そうだあとこれも。
・三日月が別人
 話には聞いてた。聞いてたけど。外見からもうぜんぜんちがった。衣装だとかヘアスタイルとかもちろんそれらもトータルで。舞台メイクとカラコンが映像でアップになった時にすごく怖かったり。
 そんでやっぱり性格があまりに別人だったのだ。鈴木さんすごいのね!!
 映画の三日月で大好きなのが、審神者に向かってくしゃっとお顔を崩して笑う顔なんですけど、主に相当可愛がられてきたんだなあって。毛並みも良くて髪がさらっさら。ひとりで秘密を背負っているようで、鶯丸には明かしたように仲間と連携だって取れるのだ。なんて、なんてバランスの良い人柄。映画三日月大好き。
 そんなお姫様な映画三日月に比べ孤高のステ三日月。彼がひとりですべてを抱えこんでいるのは、「彼らはまだ弱い」という、他の男士への不信が根っこにあるからに見えます。審神者とも一線を引いて接しているような。うううー悲しいー。ステ本丸の審神者には物申したい~!


 以上が刀ステとの初エンカウント。義伝にはとても手こずって、反動ってわけでもありませんが、その頃は同じ頃知った「信長と蘭丸」をめっちゃ熱心に見てました。今宵ふたりでうつけよう~♪

ごらん パレードがゆくよ

 崖下ご用意されました!やったー!どこかへお礼詣りに行かなきゃ。あとは時節柄イベントが無事開催されるのを祈るのみ…なむなむ…。
 ご朱印集めも趣味なので何かいいことがあると神社へお詣り行くんですけど、でも「○○してください」と拝むことはしない、というのが自分なりに決めたルールです。どうでもいいですねそうですね。
 うれしい出来事があった時にただお礼を言うだけ。心当たりのないお礼をされてあちらも困っているかもしれない。

 映画とうらぶをきっかけに徐々に他の俳優さんも目に入るようになってきて、何故かその中で気になって仕方なくなっちゃったもうひとりのご贔屓が梅津瑞樹さんです。なんでやほんま。
 存在を知ったのはご多分にもれず刀ステの山姥切長義役。ご自身で書かれる文学青年らしい文体が好き…というのは後になってのことで、とにかくその印象的な顔立ちを一目見て忘れられなくなってしまったのでした。今でも長義のキャストビジュアル(公式サイトで初めて見たやつ)ありありとよみがえる。
 まぶしそうな目、高くとおる鼻梁、古風な紅のきっと似合う口。かっこいいなぁぁぁぁ。極上文學の時の写真とても素敵でした。
 そしてまあそんな気になる人物が「読んで言葉を覚えた」タイプ、なおかつ、「書き言葉を会話に使っていく」というめちゃくちゃ好みな行動をされているときたらもう惚れますわ。

 俳優さんの言葉って、他の方もみんなそうなんですけど、とても読みごたえがあるんですよね。色々考えておられるのがよくわかって楽しい。文章を書くお仕事ではないけど、でも言葉のプロという印象。おそらくお芝居をする時に、何故そう演じたのか、クリアに言語化することを常に求められるからなのかな?と考えたりします。
 梅津さんは、自分の内にある語彙を使うのが楽しくて仕方ないって感じ。言葉を弄する若造かわいいぞー。
 いずれ写真集が出版されるのでしょうけど、もう少し小さめの版型でエッセイ本もめっちゃ欲しいです。豪華装丁ハードカバー(写真付き)みたいなの。出るよね。

 ところが実際に舞台を見ると、文学青年というイメージをぶち壊してくれる圧倒的な迫力のフィジカル。さんざん小賢しいことばっか言っててごめんなさいぃぃぃぃ!!って土下座したくなりましたもんこのあいだ。

毛玉コートとパン屋さん

 そんな感じで過去と現在を行き来するブログ。
 先週「カフカの東京絶望日記 特別劇場版」を見に行きました。
 大画面大音響のカフカさん楽し。初日2回目の上映へ行ったのにグッズがほぼ品切れでしょんぼりしてしまったけど。公式アカウントさんがRTしていたどなたかのつぶやきでは私の行った劇場でもポーチやTシャツ販売していたっぽいので、無いということは売れちゃったんだろうなー…。

 TVで放送された時に全話見てはいたものの、やはりどうしても家で、TVで、見る時は注意散漫になってしまって。それが映画館で見ることで細かな表情や台詞回しにも注目しながら見られたのがよかったです。いちばん好きなのはやっぱり猫回。ここから始めるのわかってるな~って。この猫回と、婚活回の鈴木さんのお顔が特に麗しいなと。生身の俳優さんは日によってスタイリングやコンディションで印象が違うのね。ひとつ賢くなりました。

 それにしても、眉や目の動きが自在で凄かった凄まじかった。カフカさんというこの題材は舞台で鍛えられたお芝居をドラマで活かすのにこれ以上ない適役なのではと思いました。ちょっと前に「スマホ落とし」の映画を見たけど、いわゆるふつーのドラマ風(よく言えば自然体?)な他の人達の中でどうしても鈴木さんの存在感だけ違っていて、はらはらしてしまったのだ。お姿が見られてうれしいけど、こんな使い方はもったいないのかもしれない。
 「スマホ」の感想はいつかあらためてまた。

 カフカさん続編祈ってます。
 

ことのおこり(前夜)

 どもどもこんにちわ(「わ」はわざと)
 お芝居等の感想ブログをやるならここはてなかなと思って始めました。といっても全通なんてとんでもない、月に1、2度お芝居見るだけのゆるーい感じ。誰も見ない代わりに燃えることもないだろうから気楽にあれこれ書いていこうと思います。

 や、というのもですね、こんな程度のペースとはいえ、定期的に舞台を見るという生活が完全に未知の世界でね!さらに特定の俳優さんを応援するという行為もまた。親に「まさかあなたが…?」と絶句されるくらい。
 そもそも自分はアニメやマンガのキャラクターにやたら入れ込むタイプのめんどくさいオタクなんですわ。基本的には今もそう。ハマるのはあくまでキャラクター、演じる声優さんにもこういうハマり方はしたことないのになあ。好きな声優さんは何人もいるし、その声目当てに作品を見たりももちろんするけどそれとこれとはまるで違う。
 なにがどうしてこんなことに。いや、きっかけも経緯も明らかなんだけど、自分の心だけが不思議。
 というわけで、我はいかにしてこのようになりしか。整理しがてら振り返ります。


 さて昔話モード。2018年暮れのことじゃった。
 それまで10年以上遊んできた作品の、おそらく最後になるであろう花火を見届けたのが11月。やりきったーっていう満足と、爽やかな寂寥感をおぼえつつ、(まあしばらくは祭りもないし色々インプットしていくか~)ととりあえずちょっとでも気になった映画をなんでも見ていくことにしたのです。
 今にして思えばそれほど本数も見ないうちに年も明けて、まったく、なーんの思い入れもなく、かるーい気持ちで見物に行ったのが映画「刀剣乱舞」でした。ぼちゃーん!

 当時の感想がこちら

 “先日映画刀剣乱舞を見てきました。
 や!たたたた楽しかった~!!
 面白いという評判を聞いてから行ったので、「ファンのひとはこれ大喜びだろうな~」っていう感想をあらかじめ用意して見に行ったんですけども。
 それがどうしてどうして。ふつーに楽しんでしまいました。
 いや、うそ。さっそく家族を連れて2回目行ったし、パンフが品切れだったので特集してる雑誌を買ったり、さらにはスマホに本家ゲームのアプリ入れたり…。
 これけっこうハマっているのでは?(゚∀゚*)

 やーでもほんとにおもしろかったですよ。とにかく画面が本物の時代劇っぽくて。セットや小道具どこを見ても悪い意味の安っぽさが少しもないの。
 悪くない意味の安っぽさというのは、歴史改変怪人やきらびやかな刀剣男士が時代劇に出てくる…みたいな意味です(笑)もちろんそれはこの映画においてはなにも悪くない。
 昔あったような気がするんですよね。伝奇SF時代劇っていうジャンルの映画が。大河みたいな歴史ものじゃなくて、最近よくある名もない武士にスポットをあてた渋い物語でもなくて、忍者どーん!妖術ばーん!怪獣も出てきて特撮満載~!みたいなの。
 もちろん刀剣乱舞の一展開として…っていうのはあるとして、この映画って最初からそういうの…「SFエンタテイメント活劇」を目指して作ってくれているのかなーと思いました。
 そう、既存の刀剣乱舞ファン「だけ」をターゲットには、していない気がするんです。すごく間口が広いの。
 ファンへの目くばせというか「こういうの好きでしょ見たいでしょ?」っていうサービスをそれほど感じなかったもの。
 ちょうど映画の公開にあわせて舞台刀剣乱舞を放送してたので見てみたんですけど、光忠さんのお料理コーナーとか、三日月や鶴丸のおどけた掛け合いとか、それこそ(ファンのひとはここ楽しいだろうな~)ってシーンがたっぷりあって、でもそういうのをこの映画で長々とやられたらやっぱり苦しかったと思うの。少なくともダンナは誘いづらかったかも。

 ストーリーでいうと、お話の仕掛けがとても見事でした。歴史ミステリー?ていうのかな。
 種明かしをされて「腑に落ちる」瞬間の快感がすごい。これまでちゃんと系統だてて見てはいなかったので、なるほどこれが小林靖子さん(脚本)の芸風なのかーとはじめて理解しました。そういえばどの作品もそういうコペルニクス的転回あるある。
 あと、細かいことですけど、こんのすけをばっさり出さなかったのは英断じゃない?(いや出てたっちゃー出てたけど)CGでやるにせよぬいぐるみにするにせよ、この映画の画面のトーンにはギリギリ合わなそう。
 それからね、それからね。
私実写銀魂の1作目で、似蔵さんが最期に桜吹雪になって散る演出が大好きなんですよ。この映画でも桜舞う舞う!景気よく舞い散る~!かっこいい!桜吹雪の舞う様ってとくべつなものがありますね(´∀`)好き♡

 しかし。しかしながらですよ。ここまで書いたのはこの映画がわたし的に「ダメではなかった」というだけのことなんですよ。そんなくらいで雑誌買ったり3回目4回目見に行く算段したりしません。
 映画の面白さとは別に、なんか、あの…。

 三日月宗近がめちゃくちゃかっこよかったんです…(ばたり)

 なんだろう。たぶんですけど、おそらくこの映画は「群像劇」の手法は一切採ってないんですよね。人気の刀剣男士は他にたくさんいるんでしょうけど、この映画においては三日月宗近という存在が厳然たる主人公なんですね。
 他の男士の知らないことを唯一知ってて。
 ゆえに暗躍とも思われてしまう独断専行にはしりがちで。
わけあって他の者達に真意を明かさず。
 自分ひとりがすべてを背負って犠牲になることもいとわない。
 それというのも年経た自分よりも若い者達を生かすべきという達観があるからで。
 そして飄々ととらえどころのない人となり…

 …ここまで箇条書きで挙げたあたりで、うちの人には先回りして言われましたけどね。「だからって銀さんとは違うからな」
 いや銀さんじゃん!実質銀さんじゃん!!!
 三日月宗近かっこいいよおぉぉぉぉぉぉぉぉ(ごろごろごろごろ!!)

 まあ銀さんというのはおいといて、つまりはこの作品世界における「かっこいい」を惜しみなく一身にそそがれている存在ってことですよ。結果として両者似通うのだ。そういうことなのだ。

 それにつけても三日月宗近かっこよかった…。
 あぐらをかいて、こぶしを床につける武者風のお辞儀がまずもうかっこいい(それ映画のかなり最初のへんや)
それに声がいい。徐々に鳥海さんの声が上書きされつつあるくらい。
 ものをとるときに反対の手でたもとをすくう所作がいい。
 クライマックス、織田信長に引導を渡した瞬間。(この映画さいこう…)ってなりました…さいこう。
三日月だけが知っている「真実」というのがこの映画にはあるのですが、それを「聞いて」知っているのではなく、「己が見ていた」というのがまた特別。
 にこやかなのにとても遠くて、どんなに好意を示してもにっこり受け流されてしまいそうなもどかしさが苦しい。(妄想スイッチも入りかけています)

 唯一ネタバレですけど「昔は自分が愛でられたいばかりで…」ってセリフがあるのね。「でも今は自分の他に守りたいものができてしまって」(ちゃんと覚えてないけどだいたいそういう意味の)
 過去の自分をそうして振り返れているところもいいし、数百年前、自分が愛でられて得意になってるお姫様な三日月宗近を想像するのもまた楽し…。はわわ!

 そんなわけで途中からは完全にこっちの事情でしたが、映画刀剣乱舞おすすめです”



 いやもう自分で自分が信じられない。こんなに好きになってしまうなんて。実際コラボ映画泥棒の時点では(コスプレwwwwww腹いてぇwwwwww)て思ってた。すまん。
 それが映画を見終えた時にはミカヅキムネチカしか言わない人に。しかもその三日月宗近とは、あの映画で見た、鈴木拡樹さん演じる三日月なのだ。

 これこの後も時々感じるんですけど、アニメにおけるキャラクターと声優さんの関係より、2.5におけるキャラクターと俳優さんのほうが分かちがたく密接というか、自分が惹かれたのが三日月宗近なのか鈴木拡樹さんなのかぜんぜんわかんないの。三日月であり鈴木さんなの。
 俳優鈴木拡樹さんと、刀剣乱舞のキャラクターである三日月宗近、どちらが先でも深くでもなく、どっちもが好き。
 そしてその瞬間目の前にひらけた世界の広大さよ。
 それまで好きになったものって、たとえばみんながよーいドンで見始めるTVアニメであったり、連載開始から読んできたマンガであったり、基本的には必要な情報をほぼほぼ踏まえておくことが可能なものばかりだったんですよ。
 それが今回、鈴木拡樹さんと三日月宗近の背景には途方もない量の蓄積があるわけ。過去作を追うことはある程度できても、円盤に残ってる以外の公演や雑誌他のインタビューなどなどを網羅することは不可能でしょ。一方三日月の背後にもゲームの他に「歴史」というさらに深き沼が。
 この圧倒的な「遅れ」な!間違っても私ごときが「知ってる」「詳しい」なんて到底言えない世界!
 それが逆にめちゃくちゃ居心地いいの。周りのみんなが自分より先達、解釈が違うなら相手が正しいの。ここでは戦わなくていいんだ。

 そうして鈴木さんと三日月を謙虚にお勉強していく日々が始まったのでした。

ちょろいオタクなので

 舞台27 7order見てきました!
 あらやだ、めっちゃ楽しかった。お目当ての俳優さんと、知ってる俳優さんが動くところを見れれば満足。くらいの気持ちで行ったのに最後には(うんうん、ユウマがんばって)ってハンカチ濡らしてた。ちょろいな私。

 ひいきしている梅津くんのダンスがキレッキレで息をのみ、格闘シーンではぶかぶかお衣装の裾から背中が見えておおよろこび。わー!きゃー!
 ミルクティないしはプードルのような髪色もとっても舞台に映えてました。どっちかというとプードルはあのくたくたのくすみピンク色ニットだった気もする。あの質感見るたびやたら懐かしかったです。高校生の頃制服の上からあんなん着てた。
 声が良いから歌も心地よいし、クライマックスに至っては大音響にまぎれてひいひい言わされてしまってた気がする。
 今回の梅津くんほんとめちゃくちゃかっこよかったです。刀ステの長義楽しみだなあ。インスタやインタビューでの彼の言葉選びが大好きなんですけど、そんな小理屈など吹き飛ばされる圧倒的な動きでした。

 あと、おそらく日替わり?なのかな?登場時の寸劇も可愛らしくて。
 あの世界にプリキュアなんて在っていいのかとツッコミたいけど、この世界と同じロックミュージシャンが存在していたわけなんだし言うのは野暮かな。ちょっとそういうとこ、リアリティーラインの甘さが気にならないといえば嘘になるけどまあいいや。みんなかっこよかったし。

 遺伝子による階層制度も下層民への音楽禁止も
「この世界ではこれでいくねん」と言われれば「さよか」と飲み込むくらいはします。消しゴムバトルで世界征服するホビアニ文脈みたいなもん。
 それに、最下層であるZと言いつつそれほど酷な差別らしきものが描かれなかったの逆に自分としてはうれしかった。ユウマめっちゃいいやつに育ってますやん。あっさりと人を許しちゃうし。てことはこれまでの27年がそれなりに幸福なものだったのだろうなって。
 真田佑馬さんもすごい良い子っぽかったなー。カテコの後に急遽開催された「みんなで踊ろうラブシャワー」の時のおしゃべりがもう良い子良い子。お名前おぼえた。父子の二役なんて大変そうなのを見事に演じ分けされてました。

 そういえば、さだもとふうま54さいもかわいいおっさんでよかったです。老け芝居をあえてしてない感じがリアル。みんななってみればわかるけど54て27の時とそれほど変わんないからね。ましてや音楽おじさんなら。

 この日はほんとはキャストさんにお見送りしてもらえる予定だったんだけど、残念ながら新型肺炎の関係で中止に。泣いてなんか…。がっかりなんかしてない…。せめて見苦しくないように美容院もいったけど泣いてない。
 代わりのコーナーがすごい楽しかったのでこれはこれで!
 作中曲「ラブシャワー」に手の振りをつけてくれてお客さんもみんなで踊ってねー。って。ああもう可愛い。かっこいい人たちがきゃっきゃしているさま可愛い。

 物凄く盛り上がってしまってもう一度行けないかと時間見たけど土日は開演時間が早いのだった。ざんねん。
 ということで27楽しかったです。やったー。