沼のはずれでつつましく

お芝居の感想 2.5とか

罪作り生足

 前回の記事が131日前て。
 そりゃそうよ何もかも中止なんだもん(涙)ひたすら刀ミュの2部を見てたよ。

 突然の中止も覚悟しながらぎりぎりまではらはらしてたのですが、舞台「死神遣いの事件帖」大阪公演開催されました!!ありがとうしにつか!楽しかったです!!
 前方の席が当たったので崎山さんのお顔を間近に拝ませていただきました。いや眼福眼福。
 けどそれにもまして衣装がほんとに。
 短めの丈に、合わせ?も浅く作ってあるのかな。歩幅ちょっと広めに立っただけでも大きくはだけてしまうくらい。そして中は生足。
 お江戸の侠客という役柄上、足を開いてしゃがむのが基本の座り姿なんだけど、そのたび景気良くはだける裾。内腿までがばーっとはだける。見えそう。やばやば罪作り生足(言葉を失う)

 十蘭は幻士郎を、新之助は一八(映画で唐突に死んだゲイツ)の死を抱えているというひとつの縦糸があって、GOZENのときより映画からたくさん拾ってる感じでまさしく続編でした。さらなる続編も作れそうな終わり方もうれしいな。十蘭のあの感情に説得力をもたせるにはやはり映画の前日譚にあたる連続ドラマをやってもらわなくては(ひろきさんと)期待してます。

 ダンスと殺陣迫力でした。
 刀ステは科白劇になっちゃったけどこちらはわりとしっかり打ち合ってたし顔も近づけて叫んでたような。
 今回地方公演も含めて、なんとかして上演しようと日程や料金いろいろ変更までしてこぎつけてくれた東映と、早々に秋の公演分までも中止にしてしまった東宝の姿勢の違いにそれぞれの社風を垣間見る(笑)
 その良し悪しは私にはわからないけども。

 映画でもそうだったけど、案外新之助はもどかしいキャラクターで、侠客のリーダーで家は金持ち(顔も良い)というスペックと設定を見たらもっと痛快な強い男で良かったように思うんだけど、映画では思ったより軽率だし舞台では期待より辛気臭いんだ。仲間を犠牲にしたくないってひとりでなんでも背負おうとする様がすごくもどかしくて、ただそれは意図的なものなのだろうなと。それだけにクライマックスの悟る瞬間が爽快だったので。
 百目鬼の立ち回りや共闘、からの十蘭新之助の契約への流れ、少年マンガぽくて非常に熱かったです。

 死神の変化した武器もすごい作り込まれてたです。ともに戦っていることを薄物一枚隔てた向こうに十蘭が立ち回ることで表現するのめっちゃかっこよかった。

 新之助アルティメットフォームは早変わりの都合上十蘭の羽をつけただけのシンプルスタイル。それはそれでよし。
 十蘭のひらみも。動くたびひらひらとても映えてた。

 ふたりで幻士郎さんを助けるシリーズやってほしいなー。なんかさなんかさ、三日月といい「いなくなってしまった大きな存在として語られる」役が似合いすぎる。
 他のキャラクターも皆魅力的でした。

 あと、櫻井圭登くん?維伝で肥前やってた子、やっぱりめちゃくちゃ殺陣すごかった…。

 カテコ、初日マチネなので比較的あっさりだったけど、みんなの願いのこもった拍手でもう一度出て来てくれてありがとうございました。ハケるとき崎山さんが十蘭人形をぺこりさせてくれてたの可愛かったです。

 ああ楽しかった。どうか全公演つつがなく終わりますように。